大学入試の英語はスピーキングの時代へ|同じ母親として、焦らない「順序」の話をします

公開日: 2026-08-08
大学入試の英語はスピーキングの時代へ|同じ母親として、焦らない「順序」の話をします
大学入試の英語はスピーキングの時代へ|同じ母親として、焦らない「順序」の話をします

「これからは入試も英語のスピーキングが大事なんだって」——ママ友との立ち話やニュースの見出しで耳にして、胸がざわっとしたことはありませんか。うちはまだ読み書きも始めていないのに。今から何か対策をしなきゃいけないの?と。

今日は、その「ざわっ」を煽る記事ではありません。静かに整理する記事です。事実として何が変わっているのか。そして、小学生の親である私たちは、いつ・何をすればいいのか。

これからの入試、英語は「読む」から「使う」へ——事実として起きていること

まず、変化は実際に起きています。たとえば東京都では、2022年度から公立中学3年生を対象にした英語スピーキングテスト(ESAT-J)が実施され、その結果は都立高校入試の総合得点に加算されています。「話す力」が、筆記や内申と並んで入試の点数になる時代は、もう始まっているのです。

大学入試でも、英検などの外部検定のスコアを出願資格にしたり、英語試験の得点に換算したり、条件を満たせば英語試験そのものを免除したりする「外部検定利用」が、難関大学を含む多くの大学に広がっています。こうした外部検定はスピーキングを含む4技能で英語力を測るものが中心ですから、ここでも「話す力」が合否に関わってきます。

読めるだけ、解けるだけでは測ってもらえない。使えるかどうかを問う方向へ、評価のものさしが動いている——これが、煽りでも予言でもない、現在の事実です。

もちろん、制度は毎年少しずつ変わりますし、地域や志望校によって関わり方の濃淡もあります。でも方向は一貫しています。私たち親の世代が受けた「読んで訳して選ぶ」だけの英語入試に、この先戻ることは考えにくい。ここまでが、まず押さえておきたい前提です。

でも、「スピーキング対策」に飛びつく前に

ここで急いで対策講座を探し始める前に、一つだけ立ち止まってほしいのです。

話す力は、単語帳を覚えるようには身につきません。聞いた音の蓄積があって、口に出す習慣があって、間違えながら直していく時間があって、ようやく育つ力です。テスト直前に詰め込む付け焼き刃がうまくいかないのは、スピーキングが知識ではなく身体の習慣だから。ピアノの発表会の1週間前から練習を始める人がいないのと、同じ理屈です。

だから、入試を本気で見据えるほど、結論は「早く焦って対策」ではなく、「早くから、ゆっくり習慣に」へ変わります。

順序を逆にする——小学生のうちに「話すのが当たり前」にしておく

長年この仕事をしてきて、私が確信している順序があります。

入試のために話す練習をするのではなく、話すことが当たり前になっている子にとって、入試が「いつもやっていることを測られるだけの日」になる——この順序です。

毎日のように英語で受け答えしてきた子にとって、タブレットに向かって話すテストも、面接官の前で話す試験も、特別なイベントではありません。緊張はしても、ゼロから何かを仕上げる必要がない。この余裕こそ、小学生のうちに贈れるいちばんの「入試対策」だと思うのです。「試験のための英語」と「使える英語」の違いは「本当に話せる」と「英語を習った」の違い|英語力の正しい測り方で、将来から逆算する考え方は2030年に求められる英語力とは?子供の将来から逆算する英語教育【完全保存版】でもお話ししています。

家庭で今日からできること

  • 1日1回、声に出す機会を作る。絵本の音読1ページでも、今日あったことをひとこと英語で言ってみるでも十分です。量より「毎日」を優先してください。話すことを、歯みがきの隣に置くイメージです。
  • 「入試に出るよ」を動機にしない。小学生にとって入試は遠すぎて、義務の匂いだけが残ります。かわりに「今の、ちゃんと文になってたね」と、できた事実をそのまま言葉にして返してあげてください。
  • 単語で終わらせず、文の見本を見せる。お子さんが「Apple!」と言ったら、「そうだね。I like apples. って言えたらもっとかっこいいね」とさりげなく文の形を見せる。訂正ではなく、見本の提示。これだけで子供の口から出る英語の形が変わっていきます。

「毎日話す」を仕組みにするなら

とはいえ、ご家庭の力だけで毎日の発話を続けるのは、正直大変です。あい子供英会話のレッスンが週3回〜週5回の選択制だけなのは(週1〜2回のプランはありません)、英語を特別なイベントではなく、毎日の当たり前にする——という考え方で設計しているからです。

1回20分のマンツーマンで、先生の質問には単語ではなくフルセンテンス(完全な文)で答える指導を徹底しています。これは、スピーキング型のテストで問われる「自分の言葉を文の形で返す力」の、土台そのものです。

一方で、レッスンの中でテストはしません。矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、評価に怯えながらでは、話す量は増えないからです。測られるのは、ずっと先の試験会場でいい。それまでは、安心して間違えられる場所で話す量を積み上げる。日本人の教育プランナーが毎月、先生と一緒に進捗を分析して、ご家庭での学習のヒントもお伝えしています。

無料体験で、お子さんが英語で「受け答え」をする姿を、一度見てみてください。公式LINEでは、お子さんのタイプ診断シートと言葉かけマニュアルもプレゼントしています。

入試はこれからも変わっていくでしょう。でも、親にできることはシンプルです。焦って対策を買い足すことではなく、話すことを日常にしてあげること。その日常づくりを、私たちと一緒に始めませんか。

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