子供が英単語を覚えられない本当の理由|暗記させない語彙の増やし方

公開日: 2026-07-28
子供が英単語を覚えられない本当の理由|暗記させない語彙の増やし方
子供が英単語を覚えられない本当の理由|暗記させない語彙の増やし方

夕食のあと、テーブルに広げた単語カード。「ほら、これは? 昨日やったでしょ」——子供は天井を見上げて、うーん、と唸ったまま。10回書かせたはずの”apple”が、翌朝にはきれいに消えている。だんだん声が尖ってくる自分に気づいて、自己嫌悪。そんな夜を過ごしていませんか。

「何度やらせても英単語を覚えられないんです」というご相談を、これまで数えきれないほどいただいてきました。まずお伝えさせてください。覚えられないのは、お子さんの記憶力のせいでも、あなたのやらせ方が甘いせいでもありません。やり方が、子供の記憶の仕組みに合っていないだけなんです。

子供が英単語を覚えられないのは、記憶力のせいではありません

単語カードや書き取りは、実は「大人の受験勉強」のやり方です。大人は「テストに出るから」という目的のために、意味のない反復にも耐えられます。でも子供の脳は、そうできていません。子供が言葉を覚えるのは、「意味があった言葉」「使って何かが起きた言葉」だけ。思い出してみてください。私たちの子供が「ママ」や「ちょうだい」を覚えたとき、単語カードは1枚も使いませんでしたよね。言えば抱っこしてもらえた、言えばお菓子がもらえた——言葉が「道具として働いた」から残ったんです。

つまり、書き取り10回で覚えられないのは失敗ではなく、当たり前の結果。責める必要は、親にも子にもありません。

文脈と感情が記憶を作る——「使った単語」しか残らない

“apple”を50回書くのと、大好きな先生に「Do you like apples?」と聞かれて「Yes, I like apples!」と答えて笑い合うのと。記憶に残るのは、圧倒的に後者です。理由はシンプルで、後者には文脈(誰と、どんな場面で)と感情(伝わって嬉しかった)がくっついているから。言葉は単体では覚えられなくても、「あのとき言えた言葉」としてなら残ります。

逆に言うと、リストの上の単語は、子供にとって「まだ一度も働いたことのない道具」。使い道のわからない道具の名前を暗記しろと言われたら、大人だってつらいはずです。

この仕組みは、お子さんの「好き」を観察するとよくわかります。恐竜が好きな子は、大人でも知らないような恐竜の英語名をすらすら言えたりします。誰も暗記させていないのに、です。電車好きの子、プリンセス好きの子も同じ。感情が動く領域の言葉は、勝手に入っていく。つまり攻めるべきは「反復の回数」ではなく、「その子の心が動く場面」なんですね。

家庭でできる「暗記させない語彙の増やし方」3つ

①生活の中で、実物と一緒に出会わせる

冷蔵庫を開けながら「Milk, please!」、洗濯物をたたみながら「This is Daddy’s T-shirt」。訳さなくて大丈夫です。目の前にある実物+場面+英語のセットが、そのまま文脈になります。たとえば、こんな一言からで十分です。

  • お風呂で——「It’s hot!(あついね!)」と言いながら一緒にお湯に手を入れる
  • おやつの時間に——「One cookie or two cookies?」と実物を見せながら選ばせる
  • お出かけ前に——「Where are your shoes?」と言って一緒に靴を探す

発音に自信がなくても、親が楽しそうに言っていること自体が、子供には最高の教材です。正しさより、場面と気持ちがくっついていることのほうがずっと大事です。

②絵本や多読で、同じ単語に何度も「再会」させる

1回で覚えさせようとするから消耗します。絵本の中で出会い、別の本でまた出会い、レッスンでも出会う——場面を変えて何度も再会した単語は、覚えようとしなくても勝手に残ります。始め方は子供の英語力を伸ばす「多読」の始め方|年齢別おすすめ本ガイド【2026年版】にまとめています。絵本選びに迷ったら英語絵本の選び方と読み聞かせのコツ|多読につなげる3ステップもどうぞ。

③「覚えた?」と確認しない

確認テストは、子供にとって「間違えたら怒られる場」になりがちです。代わりにおすすめなのが、親が答える側に回る遊び。「ねえ、バナナって英語でなんて言うんだっけ? ママ忘れちゃった」と聞くと、子供は得意げに教えてくれます。人に教えた言葉は、テストされた言葉より、ずっと深く残ります。もし答えられなくても、「じゃあ今度先生に聞いてみようか」で終わりにしてください。「覚えてない」を責めない、が鉄則です。

それでも増えないなら、「使う場」がないサインかもしれません

家庭で文脈は作れても、英語を「道具として使う相手」だけは、なかなか用意できません。インプットした単語を実際に使って、伝わって、嬉しい——この最後の仕上げの場がないと、語彙はどうしても定着しきらないんです。

あい子供英会話がフルセンテンス(完全な文)で答える指導を徹底しているのは、この理由からです。「Apple!」と単語で答えて終わりにせず、「I like apples.」と文の中で使う。単語は文の中で使われて初めて、「働いたことのある道具」になります。マンツーマンの20分レッスンを週3回〜週5回、忘れかける前にまた使う。多読も学習に組み込んでいるので、レッスンで使った単語に本の中でまた再会できます。そして、テストはしません。単語を「詰め込むもの」ではなく「使うもの」にする——長年かけてたどり着いた、私たちの答えです。

単語カードを破り捨てる必要はありません。ただ、今夜からは「これは?」と聞く代わりに、「バナナってなんて言うんだっけ?」と忘れたふりをしてみてください。お子さんの得意げな顔が、きっと見られます。無料体験では、その「使えた!」の瞬間を実際に見ていただけます。公式LINEの診断シートと言葉かけマニュアルのプレゼントも、よかったら受け取ってくださいね。暗記の夜を、言葉が働く毎日に——私たちと一緒に、変えていきませんか。

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