
レッスンでは先生と楽しそうにやりとりしているのに、絵本を開くと固まってしまう。ママ友の子は英語のワークで書き取りをしているらしい。「うちの子、話せるのに読めないし書けないけど、大丈夫?」——夜、検索窓に「子供 英語 読み書き いつから」と打ち込んだこと、ありませんか。
そのご相談、本当によくいただきます。そして毎回、同じことをお答えしています。「話せるのに読めない・書けない」は、遅れではなく、正しい順番どおりに進んでいる証拠です、と。
「話せるのに読めない・書けない」は、順番として正しい
思い出してみてください。私たちの子供は、日本語をどう覚えたでしょうか。生まれてから何年も、ひたすら聞いて、やがて話しはじめて、ひらがなを読めるようになったのは4歳や5歳。書けるようになったのは、さらにあとです。聞く→話す→読む→書く。母語ですら、この順番でしか進みません。
日本語で6年かけてやったことを、英語だと「話せるようになったのに、まだ読めないの?」と焦ってしまう。順番はまったく同じでいいのに、英語になると急に「読み書きが本番」のような気がしてしまうんですよね。学校英語で育った私たち親世代の、無理もない思い込みだと思います。
焦って文字から入ると、「音」が置き去りになります
むしろ気をつけたいのは、順番を飛ばして文字から入ってしまうこと。音の貯金がないまま文字を覚えると、こんなことが起きます。
- 知らない単語をローマ字読みしてしまう(”cake”を「カケ」と読む)
- 文字をカタカナに置き換えて覚える(”apple”に「アップル」とふりがなを振る)
- 読めるのに、聞き取れない・通じない英語になる
文字は本来、すでに知っている音を書き留めるための記号です。頭の中に英語の音が貯金されていない状態で文字だけ入れると、子供は手持ちの音——つまり日本語の音——に文字を結びつけるしかありません。これが「読めるのに話せない」の入口です。音と文字をつなぐ学習法であるフォニックスも、つなぐべき音がまだ頭にないうちは、力を発揮できないんです。詳しくはフォニックスとは何か?読み書きの基礎を作る英語の音の学習法【2026年完全保存版】で解説しています。
子供の英語の読み書きはいつから?——年齢より「3つのサイン」で見る
「何歳から」と年齢で区切るより、お子さんの中に出てくるサインで判断するほうが確実です。私がお母さまたちにお伝えしているのは、この3つです。
- ①音の貯金がある——聞いて意味がわかる単語やフレーズが増え、簡単なやりとりが口から出てくる
- ②文字への興味が出てきた——看板やパッケージのアルファベットを「これなんて読むの?」と聞いてくる
- ③音で遊べる——「catとcupは最初の音が同じだね」のような音の共通点に気づいたり、韻を踏む歌を面白がったりする
ポイントは、3つとも親が仕込むものではなく、音の貯金が貯まると自然に出てくるものだということ。特に③は見落とされがちですが、大切なサインです。文字を読むというのは、実は「単語を音のパーツに分解して、パーツと文字を対応させる」作業。音のパーツ遊びができるようになった子は、読む準備が整ってきています。
3つがそろってきたら、読み書きへの移行どき。フォニックスの出番です。進め方はフォニックスのやり方|子供が3ヶ月で英語を読めるようになる教え方完全ガイドにまとめました。逆にサインがまだなら、今は聞く・話すを楽しむ時期。「何もしていない」のではなく、「読み書きの土台を貯めている」真っ最中です。
家庭でできる、読み書きへのやさしい橋渡し
サインが出はじめた時期に、家庭でできることを2つだけ。
- 絵本の文字を、指でなぞりながら読む——教え込まなくて大丈夫。「音のかたまりには文字が対応している」と体で気づかせるだけで十分です
- アルファベットは「名前」より「音」で遊ぶ——「エー・ビー・シー」より「ア・ブ・ク」。「aはappleのア!」とクイズにすると、遊びながら音と文字がつながります
- 読めた・書けたを、テストにしない——「読んでみて」と試すのではなく、子供が自分から読んだときに「読めたの!?」と一緒に驚く。この順番だけで、文字は「試されるもの」ではなく「うれしい発見」になります
書くことは、一番最後でかまいません。母語と同じで、読める量が増えれば、書きたい気持ちは自然に出てきます。ひらがなだって、教え込む前に、お手紙ごっこで勝手に書きはじめた——そんな経験、ありませんでしたか。英語も同じ道をたどります。
あい子供英会話が「多読」を組み込んでいる理由
私たちのレッスンは、マンツーマンの20分で聞く・話すの土台をたっぷり作りながら、多読を学習に組み込むことで、文字とは「本の中で自然に出会う」設計にしています。ワークで書き取らせるのではなく、レッスンで口にした言葉と、本の中で再会する。「あ、これ言ったことある!」という瞬間、音と文字は自然につながります。読み書きテストもしません。週3回〜週5回という頻度で音の貯金を毎日積み上げ、日本人の教育プランナーが毎月レッスン外で進捗を分析して、「そろそろ読みへ進めそうです」というサインの見立てもご家庭にお伝えしています。順番さえ守れば、読み書きは「勉強」ではなく「話せる言葉が目に見えるようになる喜び」になる——長年、たくさんのお子さんの成長を見てきて、そう確信しています。
「まだ読めない」は、心配のサインではなく、順番どおりの途中経過。焦る必要は、どこにもありません。お子さんの今の「音の貯金」がどれくらい貯まっているか、無料体験で一緒に見てみませんか。公式LINEでは診断シートと言葉かけマニュアルもプレゼントしています。聞く→話す→読む→書くの階段を、一段ずつ——私たちと一緒に、のぼっていきましょう。
