小学生が「英語を話すの、恥ずかしい」と言い出したら|同じ母親として、高学年の心の中をお話しします

公開日: 2026-08-07
小学生が「英語を話すの、恥ずかしい」と言い出したら|同じ母親として、高学年の心の中をお話しします
小学生が「英語を話すの、恥ずかしい」と言い出したら|同じ母親として、高学年の心の中をお話しします

授業参観の英語の時間。先生の「Who wants to try?」の声に、教室がしんとする。手を挙げるのは決まって同じ数人で、うちの子は下を向いて、ノートの端に小さな絵を描いている——低学年の頃は、お風呂で英語の歌をうたっていたのに。

「高学年になって、英語を話すのを恥ずかしがるようになった」というご相談は、本当によくいただきます。最初にお伝えさせてください。それはお子さんが英語を嫌いになったのでも、あなたの育て方の問題でもありません。むしろ——心が順調に育っている証拠です。

小学生が英語を話すのを「恥ずかしい」と感じる本当の理由

高学年、10歳前後は思春期の入口です。この時期の子供には、「他人から自分がどう見えているか」を意識する力が急速に育ちます。低学年の頃にみんなの前で平気で歌えたのは、この力がまだ育っていなかったから。恥ずかしがるようになったのは後退ではなく、発達なのです。

そして英語は、この育ちたての自意識と相性が最悪の教科です。算数の答えは黙って書けばいい。でも英語は「声に出す」ことそのものが学習で、しかも日本語とは違う口の動き、違う音を求められます。つまり、いつもの自分と違う自分を、みんなの前でさらす教科なのです。恥ずかしくて当たり前だと思いませんか。

「発音がいいと茶化される」——日本の教室特有の空気

もう一つ、見過ごせないのが教室の空気です。「英語っぽく発音したら、まねされてからかわれた」「わざとカタカナ読みにしている」。そんな話を、生徒さんやお母さんたちから何度も聞いてきました。

上手に発音することが「気取っている」と受け取られ、わざと下手に読むことが「安全」になる。みんなと同じであることが正解になる同調圧力の中で、子供たちは空気を読む天才です。学校で英語を話さないのは能力の問題ではなく、その教室で一番賢い生存戦略を選んでいるだけ——そういうケースが、本当に多いのです。

だからここで、親が絶対にやってはいけないことが一つあります。「本当は言えるのに、なんで言わないの」と、学校での沈黙を問い詰めることです。子供にとってそれは、教室の空気と親の期待の板挟みになる瞬間。英語そのものが「自分を苦しくするもの」に変わってしまいます。学校での姿は、その子の英語力の全部ではない——まずそう決めてしまいましょう。

学校では隠しても、安心できる場では話せる子はたくさんいます

「学校の英語の時間は一言も話さないのに、レッスンでは先生と笑いながら話しています」という報告を、私は何度もいただいてきました。子供は場所によって別人になります。もっと正確に言えば、誰にも見られていない場所でだけ、本当の練習ができるのです。

間違えても誰も笑わない。上手に言えても誰も茶化さない。この二つの条件がそろって初めて、高学年の子は安心して口を開きます。逆に言えば、この条件さえ用意できれば、「うちの子は恥ずかしがり屋だから英会話は無理」とあきらめる必要はどこにもない、ということです。恥ずかしがり屋なのではなく、見られる場所では話さないだけ。性格の問題と環境の問題を、分けて考えてあげてください。安心感が英語力の土台になる理由は、英語を嫌いにさせないために|心理的安全性が英語力を伸ばす理由【完全解説】でも詳しくお話ししています。

家庭で今日からできること

  • 学校で話さないことを責めない。「なんで手を挙げないの」は禁句です。かわりに「学校では言わなくてもいいよ。話したくなる場所で話せばいいんだから」と、逃げ道ごと認めてあげてください。安心した子ほど、いずれ自分から出ていきます。
  • 褒めるときは、こっそり。高学年は、人前で褒められること自体が恥ずかしい年頃です。ふとした瞬間に、小さな声で「今の、本物っぽく聞こえたよ」。大げさな拍手より、こっそりの一言のほうがずっと深く届きます。
  • 親が「恥ずかしがらない見本」になる。下手でいいんです。お母さんが料理をしながら英語の歌を口ずさむ。「これ、英語でどう言うんだっけ?」と子供に聞いてみる。大人が堂々と間違える姿は、どんな教材よりも「間違えても大丈夫」を伝えてくれます。私自身、アメリカで英語が話せずに引きこもった経験があるからこそ、断言できます——恥ずかしさは、正しさで消えるのではなく、安心で溶けていくのです。

誰にも見られないマンツーマンという選択肢

それでも、学校と家庭だけでは「思いきり声に出す場」までは作りにくいのも事実です。そんなときは、環境ごと変えてしまうという手があります。

あい子供英会話は、オンラインのマンツーマン個別レッスンです。教室にクラスメイトはいません。画面の向こうにいるのは、毎月の審査とトレーニングを受けたフィリピン人の先生ひとりだけ。間違えても茶化す人はゼロで、フルセンテンス(完全な文)で答える練習を、誰の目も気にせず積み重ねられます。テストもしません。評価に怯える必要のない場所で、「話すこと」だけに集中できるのです。

「高学年からじゃ、もう遅いのでは」と心配される方も多いのですが、私の実感は逆です。自意識が育った子は、安心できる場所を得たときの伸びも速い。他のスクールで伸びなかった子が、ここでは話し始める3つの理由でお話ししたとおり、環境が変わったとたん、別人のように話し始める子を何人も見てきました。高学年からでも、遅くありません。

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