
レッスンが始まって5分。椅子の上で正座になり、立て膝になり、いつの間にか画面からいなくなって、戻ってきたと思ったら先生に変顔をしている——。画面の隅でそれを見ているお母さんの背中が、どんどん丸くなっていく。「ちゃんと座って!」「先生に失礼でしょ!」。レッスンが終わる頃には、子供より親の方がぐったりしている。
その光景、うちだけかも、と思っていませんか。断言しますが、うちだけではありません。「レッスン中じっとしていられない」「ふざけてばかりで身になっている気がしない」というご相談は、これまで数えきれないほどいただいてきました。
そして先にお伝えしたいのです。それはお子さんの問題でも、あなたのしつけの問題でもなく、多くの場合、年齢相応のまったく正常な姿だということを。
子供が英会話レッスンでじっとしていないのは「異常」ではありません
そもそも、小さな子供が一つのことに集中し続けられる時間は、大人が思っているよりずっと短いものです。児童発達の分野では「年齢×2〜3分程度」がひとつの目安と言われることもあります。つまり5歳なら10分前後で集中が切れるのは、発達として自然なこと。30分きちんと座っていられる幼児の方が、むしろ例外なのです。
「ふざける」のも同じです。画面越しの外国人の先生という、子供にとってはかなり緊張する相手を前に、変顔やおどけは緊張をほぐす子供なりの手段だったり、「先生が笑ってくれた」という手応えの再現だったりします。ふざけている子は、レッスンから心が離れているとは限りません。むしろ先生との関係を、その子なりの方法で築いている最中のことも多いのです。
叱って座らせるほど、英語が嫌いになる構造
それでも親としては、つい言ってしまいます。「ちゃんと座りなさい」「ふざけないの」。お気持ちは痛いほど分かります。月謝を払っているのだから、きちんと受けてほしい——当然の感情です。
でも、ここに残酷な構造があります。レッスンのたびに叱られる子供の中では、「英語の時間=お母さんに怒られる時間」という結びつきが、静かに、確実に育っていきます。英語そのものが嫌いになったのではなく、英語にまつわる空気が嫌いになる。そして「座っていること」が目的になった子は、座ってはいるけれど心はどこにもいない、という一番もったいない状態になります。子供が英語を嫌がり始めたときのサインについては、こちらでも詳しくお話ししています。→子供がオンライン英会話を嫌がる本当の理由|同じ母親として、サインを見逃さないために
体を動かしながら覚える子が、確かにいます
もうひとつ、知っておいていただきたいことがあります。じっと座って耳で聞くより、体を動かしながらの方が言葉が入るタイプの子が、確かにいるということです。
英語教育の世界には、TPR(全身反応教授法)という指導法があります。心理学者のジェームズ・アッシャーが提唱したもので、「ジャンプして」「くるっと回って」のように、言葉と体の動きを結びつけて覚えていく手法です。子供が体を動かしたがるのは、学習の邪魔ではなく、うまく使えば学習の入り口になる——これは現場でも日々実感していることです。
ソファの上で跳ねながらでも、耳は先生に向いている子はたくさんいます。「座っていない=聞いていない」ではないのです。レッスン中に部屋の向こうから、先生の質問に答える声が飛んでくる。あれはあれで、ちゃんとレッスンに参加している姿です。
家庭でできる工夫——今日からできる3つのこと
1. レッスンの前に、体を動かす時間をつくる
レッスン直前まで座って動画を見ていた子より、5分間ジャンプしたり外を歩いたりしてきた子の方が、落ち着いて座れることが多いものです。エネルギーは、抑え込むより先に出しておく。
2. 「ちゃんと座って」を、具体的なお願いに言い換える
「ちゃんとして」は子供には抽象的すぎます。代わりに——「先生に聞こえるところにいてね」「お顔が画面に見えるようにしてあげて」。禁止ではなく、できることの形で伝えると、子供は動きながらでも守れます。
3. ふざけた場面を、あとで一緒に笑う
「今日、先生の真似してたでしょう」と笑いながら聞くと、子供は得意げにその場面を再現します。実はこれ、レッスン内容の再現=立派な復習です。ふざけの中身をよく聞いてみると、先生の英語のフレーズがそのまま入っていたりします。叱る材料ではなく、覚えている証拠として扱ってあげてください。
「20分」という長さは、集中力の科学に合わせた設計です
ここまでの話を裏返すと、こうなります。子供の集中力が10〜15分しか続かないのに、30分や1時間のレッスンを大人しく受けさせようとすること自体に、無理がある——。
あい子供英会話のレッスンが1回20分、未就学児には10分のコースまで用意しているのは、この集中力の現実に合わせた設計だからです。集中が切れて叱られる前に、「楽しかった」のピークのままレッスンが終わる。マンツーマンなので、先生はその子のテンションに合わせて歌やジェスチャーに切り替えられますし、講師は毎月全員が審査とトレーニングを受けていて、落ち着きのない日への対応力も先生によって差がありません。そしてテストをしないので、「ちゃんとできたか」を試される緊張もありません。20分という長さの根拠については、こちらの記事でも詳しく書いています。→オンライン英会話中の子供の集中力を保つ方法|20分が最適な理由
じっとしていないわが子を、そのまま連れてきてください
私自身、母親として「よそのお子さんはきちんと座っているのに」と胸がざわついた経験が何度もあります。でも長年この仕事をしてきて確信しているのは、動き回っていた子が英語を嫌いになるのではなく、動き回ることを叱られ続けた子が英語を嫌いになる、ということです。
無料体験は、じっとしていられないお子さんのままで、どうぞそのまま受けてみてください。先生がその子のエネルギーをどう英語に変えていくか、ぜひ見ていただきたいのです。公式LINEでは、お子さんのタイプが分かる診断シートと、今日から使える言葉かけマニュアルもプレゼントしています。
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