子供のオンライン英会話、ネイティブ講師じゃないと不安?同じ母親として、フィリピン現地150回で気づいたこと

公開日: 2026-06-04

「やっぱり子供にはネイティブの先生がいいですよね?」

体験レッスンで保護者の方からよくお聞きする、ご質問です。

このお気持ち、すごく分かるんです。私自身も、母親として「英語を学ぶなら本場の発音で」って思ったことがあります。「フィリピン人講師だと訛りが…」という不安も、自然な気持ち。

ただ、教室を立ち上げる前、子供を連れてフィリピンへ渡り、現地で150回以上のトライアルレッスンに立ち会いました。日本人の子供たちとフィリピン人の先生のレッスンを、自分の目で何度も観察したんです。

そこで見えた結論は、本当にはっきりしていたんです。

「ネイティブかどうか」より「待てる先生かどうか」の方が、子供の英語力を100倍伸ばします。

今日は、講師選びの本当の基準について、レネバーグ先生の臨界期仮説とクラッシェン先生のInput仮説を踏まえながら、母親として、教室の人間として、一緒に考えていきたいんです。


この記事で一緒に考えること
  • ✅ ネイティブ信仰が生まれる背景と、その「見直しどころ」
  • ✅ フィリピン150回トライアルで見えた、本当の良い先生の条件
  • ✅ 「ネイティブのデメリット」、実は語られていない事実

ネイティブ信仰が生まれる、3つの背景

まず、ネイティブ講師への期待が生まれる背景を整理させてください。

「本場の発音」への憧れ

「子供のうちに本場の発音を身につけさせたい」というお気持ち、自然です。確かに、ネイティブの先生の発音は、教科書通りの「綺麗」な英語に近いんですよね。

「英語=アメリカ・イギリス」という固定観念

日本の英語教育では、長らく「英語=アメリカ英語・イギリス英語」と教えられてきました。だから、「ネイティブ=本物」という認識が、無意識に作られているんです。

フィリピン人講師への偏見

「フィリピン人は英語ネイティブじゃない」「訛りが強そう」というイメージが、根強く残っていますよね。

これらは、一定の根拠もあるんですが、実は子供の英語学習においては、決定的な要因ではないんです。

レネバーグ先生の「臨界期仮説」を、正しく理解する

ハーバード大学の心理言語学者エリック・レネバーグ先生が1967年に提唱した「臨界期仮説」っていう考え方があります。

簡単に言うと、子供の脳には言語を吸収しやすい『感受期』があり、特に発音や音韻の習得については、思春期前の方が圧倒的に有利——という考え方。

「臨界期があるから、ネイティブ発音じゃないとダメ」は、誤解です

レネバーグ先生の研究を、保護者の方は「臨界期があるから、ネイティブの先生から本物の発音を学ばないと」と解釈しがちです。

しかし、レネバーグ先生の研究が本当に示しているのは、「臨界期にどれだけ豊富な英語に触れたか」が決定的に重要だということなんです。発音は、その豊富なインプットの中で自然に整っていく。

「ネイティブの先生に教わらないと発音が悪くなる」というのは、誤読です。むしろ、

  • 週3回×20分の継続的なインプット
  • 家庭での絵本・動画
  • 多様な英語話者との接触
——こうした「総合的な英語環境」の中で、子供の発音は育ちます。先生がネイティブかどうかは、要素のひとつでしかないんです。

フィリピン現地150回トライアルで見えた「英語が伸びる先生」の本当の条件

教室を立ち上げる前、子供を連れてフィリピンへ渡って、現地で150回以上のトライアルレッスンに立ち会ったんです。

衝撃の事実:英語力が高い先生 ≠ 子供に向いている先生

トライアルを重ねる中で、最初の大きな気づきがありました。

英語が堪能で、流暢に話せる先生のレッスンで、子供が黙ってしまうことがあったんです。反対に、少しゆっくりした英語でも、子供が笑顔でどんどん声を出すレッスンがあった。

違いはどこにあったのか?

「待てる先生」が、子供を伸ばす

150回のトライアルで見えた最大の共通点は、

「良い先生は、待てる」

ということでした。

子供が答えを探している間、沈黙を恐れずに待つ。急かさず、しかし飽きさせない。その「間の取り方」が、子供に「英語は怖くない、楽しい」という感覚を育てます。

ネイティブの先生でも、待てない先生だと、子供は黙ってしまう。フィリピン人の先生でも、待てる先生だと、子供は自分から英語を話し始める。

これは、私にとって、本当に大きな発見でした。

クラッシェン先生の「i+1」が示す、本当の講師選びの基準

第二言語習得研究の世界的権威スティーブン・クラッシェン先生が提唱した「i+1」という原則があります。

「学習者は、自分の今のレベル(i)より、ほんの少しだけ難しいインプット(i+1)に大量に触れることで、言語が獲得されていく」——これがSLA研究の基本です。

ネイティブだからi+1が提供できるわけではない

クラッシェン先生の研究で重要なのは、「i+1」を毎週、子供のレベルに合わせて設計できるかという点。

ネイティブの先生でも、

  • 話すスピードが速すぎる
  • 子供のレベルを察知できない
  • 教育プランナー的な視点がない
——という場合、提供されるインプットは「i+5」「i+10」になります。子供は理解できず、心を閉じる。

逆に、訓練されたフィリピン人講師は、

  • 子供のレベルに合わせて話せる
  • 「分からない」を察知して、別の言い回しに切り替えられる
  • 教育プランナーと連携して、「i+1」を毎週調整できる
——という質を持っています。

クラッシェン先生の言うi+1は、先生の国籍ではなく、先生の指導スキルで決まるんです。

「ネイティブ」のデメリット、実は語られていないんです

ネイティブ講師にも、実はデメリットがあるんです。これは、業界ではあまり語られていません。

デメリット1:話すスピードが速すぎる

ネイティブ講師の多くは、無意識に自分のペースで話します。これは、英語ゼロから始める子供にとって、速すぎることがほとんど。

「Hi, how are you today? Did you have a good day at school? What did you do?」——これを聞き取れる日本人の子供は、ほぼいないんです。

クラッシェン先生の言葉で言えば、これは「i+10」「i+15」の状態で、感情フィルタが起動してしまいます。

デメリット2:「英語でつまずく感覚」が分からない

ネイティブの先生は、英語を「学んだ」経験がほとんどありません。彼らにとって英語は「気づいたら話せていたもの」。

そのため、日本人の子供がどこで詰まるか、何が難しいかを、感覚で理解するのが難しいんです。

フィリピン人講師は、英語を第二言語として学んだ人がほとんど。だから、学習者の気持ちが分かります。「最初はみんな苦労する。だから大丈夫」と、自分の経験から語れる。

デメリット3:単価が高く、頻度を確保しにくい

ネイティブ講師のレッスンは、当然ながら単価が高くなります。

第二言語の定着には最低週3回の頻度が必要ですが、ネイティブ講師で週3回を確保しようとすると、月謝が高額になり、続けるのが難しくなります。

「ネイティブで週1回」より、「待てるノンネイティブで週3回」の方が、結果として子供の英語力は伸びるんです。

「ノンネイティブだから訛りが…」への、私の答え

「でも、訛りがついてしまうのが心配です」

このご不安にも、お答えします。

フィリピン人講師の英語は、十分に明瞭

フィリピン人講師の英語は、アメリカ英語に近い発音で、ほぼ訛りはありません。フィリピンは元アメリカの統治領で、英語が公用語の一つとして根付いている国。教育を受けたフィリピン人の英語は、ビジネス・教育の現場でも十分に通用するレベルです。

「フィリピン人=訛りがある」というイメージは、過去の偏見で、現実とは異なります。

子供の発音は、レッスンより家庭環境で決まる

実は、子供の発音に最も影響を与えるのは、先生の発音じゃなくて、家庭での英語接触量なんです。

英語の絵本、動画、音楽——こうした「総合的な英語環境」の中で、子供の耳は育っていきます。レッスンの先生の発音だけで、子供の発音が決まることはありません。

「ネイティブ並みの発音」は、目標として正しいのか

世界には、20億人以上の英語話者がいます。そのうち、ネイティブスピーカーは約4億人。残りの15億人以上は、英語を第二言語として話す人たち。

「綺麗な発音」よりも、「世界中の英語話者と通じ合える力」の方が、これからの時代には大切なんです。フィリピン人講師との会話は、まさにこの力を育てます。

教室で、一緒に学んでいきませんか

もしこの話に「あ、考え直してみようかな」と感じてくださったなら、よかったら、当教室で一緒に学んでいきませんか。

当教室では、フィリピン現地150回のトライアルを通じて選抜・徹底トレーニングした「待てる先生」が、お子様を担任制で見守ります。

ネイティブかどうかより、待てるかどうか——これが、12年運営し、フィリピン現地150回のトライアルを行った経験から、私がたどり着いた揺るぎない結論です。

体験レッスンで、ぜひ「待てる先生」の質を、自分の目で確かめてみてください。教室でお会いできる日を、楽しみにしています。

よくあるご質問

Q. 子供の発音をきれいにするには、どうすればいい?
A. 先生の発音だけでなく、家庭での英語接触量(絵本、動画、音楽)が重要です。レッスン×家庭での英語環境を組み合わせることで、子供の発音は自然に育ちます。当教室では、家庭での取り組みも日本人スタッフが伴走します。

Q. ネイティブと話す機会も、必要じゃないですか?
A. 必要ですが、メインのレッスンである必要はありません。月1回程度、家庭で英語のアニメや動画で多様な発音に触れていれば十分です。メインは「待てる先生」との継続的なレッスンの方が、長期的に伸びます。

Q. フィリピン人講師でもトレーニングが薄いと、質が落ちませんか?
A. その通りです。だから、「フィリピン人講師=安心」ではなく、「待てる先生×徹底トレーニング」が組み合わさっているかを確認することが大切です。当教室はここに本気で投資しています。

Q. 体験レッスンで「待てる先生」かどうかを見抜くには?
A. お子様が答えに迷ったとき、先生がすぐに答えを言ってしまうか、それとも待ってくれるか——ここを見てください。沈黙を恐れずに笑顔で待ってくれる先生は、確実に「待てる先生」です。

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