寝かしつけを終えたあと、スマホの検索窓に「子供 英会話 1年 効果」と打ち込む夜。出てくるのは「3ヶ月でペラペラ!」「たった半年でネイティブ並み!」という広告ばかりで、そっと画面を閉じる——本当のところは、どうなの?と。
今日は、その「本当のところ」を書きます。長年この仕事をしてきて、1年続けたお子さんに見えてくる変化には、はっきりした順番があります。個人差も含めて、盛らずにお伝えしますね。期待をあおる記事ではありません。でも、読み終わる頃には「1年って、悪くないな」と思っていただけるはずです。
先に正直に言います——1年でペラペラにはなりません
週に数回のレッスンを1年続けても、映画のように英語で議論できるようにはなりません。言語の習得には膨大な時間が必要で、1年はその大切な最初の区間にすぎないからです。
「3ヶ月でペラペラ」をうたう広告を見るたび、私は少し悲しくなります。その言葉を信じて始めたご家庭ほど、3ヶ月後に「うちの子は向いていないのかも」と落ち込んでしまうからです。ペラペラにならないのは、お子さんのせいでも、お母さんの選択のせいでもありません。最初の設定が現実と違っていただけです。
では1年で何も変わらないのかというと——まったく違います。順番に見ていきましょう。
子供の英会話、1年でどのくらい変わる?——実際のタイムライン
最初の1〜3ヶ月:黙っている。でも、耳は動いている
始めたばかりの子の多くは、レッスンで驚くほど話しません。うなずくだけ、単語をぽつり、ときには無言。ここで「効果がないのでは」と不安になるお母さんがとても多いのですが、これは沈黙期と呼ばれる自然な段階です。子供は話す前に、まず大量にため込みます。この時期の詳しいことは「うちの子、レッスン中ずっと黙ってるんです」|沈黙期の話に書きました。
3〜6ヶ月:「聞いて動ける」ようになる
先生の「Pick up the red one.」に、すっと赤いものを手に取る。訳してあげなくても、指示で体が動く。話す前に「聞いてわかる」が先に育つ——これが最初の大きな変化です。地味に見えて、家の土台にあたる部分です。なお、最初の3ヶ月に絞った変化の様子は「英語ゼロから3ヶ月」で見える子供の変化で詳しく書いていますので、始めたばかりの方はそちらもどうぞ。
6〜9ヶ月:単語と決まり文句で返せるようになる
「What color do you like?」に「Blue!」。「How are you?」に「I’m good!」。単語や決まり文句での応答が安定してきます。まだ「文を組み立てている」わけではありませんが、英語でのやりとりが怖くなくなってくる時期です。
9〜12ヶ月:単語が、文になりはじめる
「Blue.」だった答えが、「I like blue.」になる。自分の言いたいことを、文の形で言おうとしはじめる——1年目の終わりに見えてくるのは、この「文の芽」です。流暢さとはほど遠くても、これは「暗記した英語」から「自分の英語」への大きな一歩です。
そして大事なことをもう一つ。このタイムラインには大きな個人差があります。沈黙期が半年続く子もいれば、2ヶ月目から文で話したがる子もいます。性格、年齢、家庭での英語時間で、進み方は変わります。遅いことは、止まっていることではありません。慎重な子ほど、ため込む期間が長い分、話し始めたときの伸びが大きい——そんな姿も、何度も見てきました。よそのお子さんの「もう文で話してるんだって」に心がざわついた夜は、どうかこのページを思い出してください。比べる相手は、隣の子ではなく、3ヶ月前のわが子です。
「変化が見えない時期」に親ができること
1年の中には、変化が目に見えない期間が必ずあります。そこで焦って「なんで言えないの」となってしまうと、せっかくため込んでいる最中の子供の口を、かえって閉ざしてしまいます。
- 「言えた?」ではなく「先生と何して遊んだ?」と聞く——成果を問う質問は子供にプレッシャーとして届きます。レッスンが「楽しい時間」であり続けることが、沈黙期を抜ける一番の近道です
- 3ヶ月前のレッスン動画や録画を見返す——昨日との比較では変化は見えません。3ヶ月単位で見ると、「あれ、前は先生の指示に固まってたのに」と、親の方が驚きます
- 聞いてわかった瞬間を実況する——「今、英語だけでわかったね!」と言葉にして届ける。話せた時だけでなく「聞けた」を認められた子は、聞く力が話す力に変わるまでの長い期間を、自信を保ったまま歩けます
1年という時間の中で、親の仕事は「話させること」ではなく「やめさせないこと」だと、私は思っています。変化が見えない時期に淡々と続けられた子だけが、9ヶ月目、12ヶ月目の「文の芽」までたどり着くからです。
1年の変化は、環境の設計で変わります
同じ1年でも、頻度と環境で変化の幅は変わります。あい子供英会話が週3回〜週5回のマンツーマンレッスン(1回20分)だけをご用意しているのは、英語を毎日の当たり前にした子ほど、このタイムラインを着実に進んでいくのを見てきたからです。単語で答えて終わりにせず、フルセンテンス(完全な文)で言う練習を重ねるので、「単語が文になる」段階への橋がかかりやすくなります。テストはしません。そして、日本人の教育プランナーが毎月、レッスン外で先生と一緒にお子さんの進捗を分析してお伝えするので、親の目には見えにくい「ため込み期」の成長も、ちゃんと言葉にして受け取れます。
「3ヶ月でペラペラ」とは、私は言いません。でも、1年後、先生の英語にすっと反応して、たどたどしくも文で言い返そうとするわが子の姿は、想像以上に胸に来ます。無料体験で最初の一歩の様子を見ていただけますし、公式LINEではお子さんのタイプ診断シートと言葉かけマニュアルもプレゼントしています。
1年は、ペラペラになるには短く、子供が変わり始めるには十分な時間です。焦らず、比べず、でも止まらず。その1年を、同じ母親として、私たちと一緒に歩いていきませんか。