子供に「英語やめたい」と言われて傷ついたあなたへ|同じ母親として、痛みの正体を

公開日: 2026-09-22
子供に「英語やめたい」と言われて傷ついたあなたへ

夕食の片づけをしている背中に、ぽつりと。「英語、もうやめたい」。手を止めて振り返ると、子供はテーブルの木目を見ています。頭が真っ白になって、次に出てきたのは、自分でも驚くほど強い声でした。「何言ってるの。せっかくここまで続けてきたのに」。子供はそれきり黙って、部屋に戻っていきました。

その夜、洗い物を終えて、リビングの電気を落として、一人で座り込む。どうしてあんな言い方をしたんだろう。あの子はただ、思っていることを口にしただけなのに。そう思うのに、胸の奥では、まだ何かがひりひりしている。

「やめたい」の一言で、これまで自分がしてきたこと——教室を探した夜、時間のやりくり、月謝の工面、レッスンのたびに横で見守った時間——そのすべてを、いっぺんに否定された気がした。そんなご相談を、私は何度もいただいてきました。そして毎回、最初にお伝えすることがあります。その痛みは、あなたが本気で関わってきた証です。いい加減にやってきた人は、「やめたい」で傷つきません。

「やめたい」がこんなに刺さるのは、あなたが本気だったから

子供の習い事は、子供のもののはずです。でも実際には、続けるための段取りのほとんどは親が担っています。だから「やめたい」は、子供にとっては「英語の話」でも、親にとっては「私の選択の話」として聞こえてしまう。私が選んだ教室が間違っていたのか、私の関わり方が悪かったのか、そもそも始めさせたこと自体が——と、矢印が自分に向いていきます。

ただ、ここで一つだけ分けておきたいことがあります。子供は、あなたを否定していません。子供の頭の中に「お母さんの努力」という項目は、たぶんまだありません。あるのは「今、英語の時間がしんどい」という、目の前の感覚だけです。あなたが感じた「否定された」は、あなたの中で起きたことであって、子供が投げたものではない。ここを分けるだけで、次に取る言葉がずいぶん変わります。

私自身、子供の「やりたくない」に、つい強く返してしまった夜があります。あとで気づいたのは、あの時の私が守ろうとしていたのは、子供の英語ではなく、「ちゃんとやってきた自分」だったということでした。

子供が「英語をやめたい」と言った時、本当にやめたいのは何か

ここからは、少し冷静になった翌日以降の話です。「やめたい」という言葉は、実はとても大ざっぱな言葉です。子供は自分の感じていることを、まだ細かく言い分けられません。だから「英語がいや」も「今の先生がいや」も「レッスンの時間がいや」も「難しくてついていけない」も、全部「やめたい」という一語に丸められて出てきます。

これまでいただいたご相談を振り返ると、「英語そのもの」をやめたがっている子は、実はそれほど多くありません。多くの場合、やめたいのは「今のやり方」です。難しすぎる、簡単すぎて退屈、先生が毎回変わって疲れる、習い事が重なって時間がない。どれも、英語への気持ちとは別のところにある理由です。

そして、親が「やめたい」に強く反応すればするほど、子供は理由を言わなくなります。「言うと怒られる」とわかった子は、「やめたい」だけを繰り返すか、黙ってレッスンをやり過ごすようになります。以前、子供が英語を辞めたがる時、親が無意識でやっている『最後の一押し』という記事に書いたのは、まさにこの構造でした。子供の背中を最後に押してしまうのは、英語ではなく、親の反応であることが多いのです。

今日からできる小さなこと——即答しない、そして選択肢で聞く

一つめは、「やめたい」に、その場で答えないこと。「わかった、やめよう」も「だめ」も、どちらも即答です。代わりに、「そっか。言ってくれてありがとう。ママ、ちょっと考えるね」とだけ返してみてください。これは逃げではありません。「あなたの言葉を、ちゃんと受け取った」という合図です。そして自分の中のひりひりが少し落ち着くまでの時間を、自分にあげてください。

二つめは、落ち着いた頃に、理由を選択肢で聞くこと。「なんでやめたいの?」は、子供にとって答えにくい質問です。理由を自分で言葉にするのは、大人でも難しい。だから、「英語がむずかしい? つまらない? それとも、時間がいや?」と、三つくらいの中から選べる形にしてみてください。指を折りながら聞くと、子供は「うーん、むずかしい、かな」と、意外とすんなり指さします。そこから初めて、「じゃあどこがむずかしい?」と一段ずつ降りていけます。

やめたい理由が見えると、「やめる・やめない」の二択ではなく、「変える」という三つめの道が見えてきます。

あい子供英会話では、「やめたい」の裏にある理由に合わせて、調整できる余地を残しています。マンツーマンなので、レベルはその子だけに合わせて変えられます。頻度は週3回から週5回の選択制で、生活のリズムに合わせて動かせます。先生はどの先生でも前回の続きから始められる引き継ぎの仕組みがあり、日本人の教育プランナーが毎月レッスンの外で進捗を分析して、「今のやり方」のどこを変えればいいかをご家庭にお伝えしています。

「やめたい」と言われた夜の、あのひりひりは、たぶん完全には消えません。でも、あの痛みは、あなたがそれだけ真剣にこの子の英語を考えてきた、その証です。否定されたのではなく、本気だっただけ。そう思えたら、次に「やめたい」と聞いた時、少しだけ違う声で返せるかもしれません。

子供の「やめたい」を、一人で受け止めなくて大丈夫です。その言葉の奥にあるものを、一緒に探していきませんか。

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