中学英語についていけない前に|小学生のうちにできる最大の準備

公開日: 2026-07-20
中学英語についていけない前に|小学生のうちにできる最大の準備

「中学の英語、小学校と全然違うよ。うちの子、最初の中間テストでもう嫌いになっちゃった」——中学生のお子さんを持つママ友の一言に、小学生の子を持つ私たちの胸はざわつきます。うちの子は今、学校の英語を楽しそうにやっている。でも、その「楽しい」は中学で通用するんだろうか。

この不安には、実は根拠があります。そして同時に、小学生の今だからこそできる準備もはっきりしています。今日は「中学英語についていけない」が起きる仕組みと、小学生のうちにやっておきたいたった一つのことを、同じ母親として一緒に整理させてください。

中学英語についていけない子が増えた背景——2021年の改訂で英語は難しくなった

「今の中学英語は、私たちの頃より難しい」。これは体感ではなく、制度の変化です。

2021年度から中学校で全面実施された新しい学習指導要領で、英語は大きく変わりました。

  • 覚える単語の数が増えた——以前の中学英語は約1,200語。それが新課程では中学だけで1,600〜1,800語程度に。小学校で学ぶ600〜700語と合わせると、中学卒業までに2,200〜2,500語程度に触れることになります
  • 文法の前倒し——仮定法など、かつて高校で学んだ内容の一部が中学に降りてきました
  • 「小学校で英語はやってきた前提」で授業が始まる——中1の教科書は、小学校で音声に慣れ親しんだことを前提に作られています

つまり、私たち親世代の「中1の最初はアルファベットとあいさつから」という記憶は、もう当てはまりません。準備ゼロで中学に入ると、最初の数ヶ月で一気に置いていかれる——「中1ギャップ」と呼ばれる段差は、構造的に生まれているのです。

「楽しむ英語」から「教科の英語」へ——段差の正体

もう一つの段差は、英語の「扱われ方」の変化です。

小学校の英語は、歌って、ゲームをして、聞いて話す活動が中心。細かい間違いで減点されることは基本的にありません。ところが中学に入った瞬間、英語は「テストで点数がつく教科」になります。書けなければ減点。スペルミスも減点。楽しかったはずの英語が、急に「できる・できない」を突きつけてくる存在に変わる——この心理的な段差で英語を嫌いになってしまう子を、私はたくさん見てきました。

ここで大事なのは、先取りで文法ドリルをやらせることが答えではない、ということです。小学生のうちから英語を「勉強」にしてしまうと、段差より手前で英語嫌いが始まってしまいます。実際、「中学準備にと文法問題集を買い与えたら、英語の話題そのものを避けるようになった」というご相談を、これまで何度もいただいてきました。段差を埋めようとした善意が、かえって英語との距離を広げてしまう——親として、こんなに切ないことはありません。

最大の準備は「音と意味がつながった状態」を作っておくこと

では何を準備すればいいのか。私の答えは一つです。文字の勉強が始まる前に、「音を聞けば意味がわかる」状態を作っておくこと。

考えてみてください。私たちが小学校で国語の授業を受けたとき、「犬」という漢字は知らなくても、「いぬ」という音と意味はとっくに知っていました。だから漢字の勉強は「知っている言葉に文字を当てはめる」作業で済んだのです。

英語も同じです。中学の英語の勉強は、突き詰めれば「音と文字と文法の紐づけ作業」。このとき、聞いてわかる単語の貯金——音と意味がつながった状態——がある子にとって、それは「知っていることの整理」です。貯金がない子にとっては「音も意味も文字も文法も全部一度に覚える」作業になる。同じ授業を受けても、負担がまるで違います。英語の習得にはそもそも長い時間が必要で、中学からの授業時間だけでは足りないことは英語習得には2,000〜3,000時間必要という記事に書いたとおりです。だからこそ、小学生の時間は貴重なのです。

家庭で今日からできること

  • 毎日10分の「音のかけ流し」に、意味をひとつまみ——英語の歌やアニメを流すだけでなく、「今、Appleって言ったね。りんごだって」と一言添える。音と意味は、こういう小さな瞬間につながります
  • 英語の絵本を「絵で楽しむ」——訳さなくて大丈夫。絵を指さして音声を聞くだけで、音と意味の橋がかかります
  • 「英語やっておかないと中学で困るよ」は言わない——脅しは英語を「怖いもの」にします。代わりに「その言い方、ママ知らなかった!教えて」と、子供が先生になれる言葉かけを。英語が「自分の得意なもの」だと感じている子は、中学の段差を「得意分野のテスト」として迎えられます

どれも「勉強させる」のではなく「音に触れる量を日常に足す」工夫です。中学英語への一番の備えが、ドリルではなく毎日の音だというのは、遠回りに見えて一番の近道だと私は思っています。

週1回の習い事では「音の貯金」は貯まりにくい

正直にお伝えすると、音と意味の貯金は、週1回のレッスンだけではなかなか貯まりません。言葉は毎日触れてこそ蓄積されるからです。

あい子供英会話が週3回〜週5回のプランしか用意していないのは、英語を特別なイベントではなく毎日の当たり前にする、という考え方からです。1回20分のマンツーマンで、単語ではなくフルセンテンス(完全な文)で答える練習を重ね、多読で「読む力」も並行して育てます。そしてテストはしません——中学で嫌というほどテストされる前に、英語を嫌いにさせないためです。日本人の教育プランナーが毎月、レッスン外で先生と一緒に進捗を分析し、ご家庭での学習アドバイスをお届けします。

なお、中学受験を控えたご家庭が「受験勉強のために英語を中断すべきか」で迷われるケースについては、中学受験で英語をやめる前にで詳しく書いています。

中学の英語は確かに難しくなりました。でも、それは「小学生の今できることの価値が上がった」ということでもあります。無料体験もありますし、公式LINEではお子さんのタイプ診断シートと言葉かけマニュアルをプレゼントしています。中1の春、わが子が「英語は得意」と笑って教室に入っていけるように——その準備を、同じ母親として、私たちと一緒に始めませんか。

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