「うちの子、レッスン中ずっと黙ってるんです」——沈黙期の話
2026-02-26

2026-02-26

「うちの子、レッスン中ずっと黙ってるんです」——沈黙期の話

画面の向こうで、黙っている我が子

「先生が話しかけても、ずっと黙ってるんです。首を横に振るか、こっくりするだけで……」
あるお母さんからのLINEメッセージでした。英語のレッスンを始めて2ヶ月。最初は楽しそうにしていたけれど、だんだん黙ることが増えてきた。
「うちの子、英語が向いてないんでしょうか」「もう辞めたほうがいいですか」
画面越しに見えるお母さんの不安な表情が、目に浮かびました。
大丈夫です。お子さんが黙っているのは、英語が向いていないからではありません。今まさに、英語を「溜めている」最中なのです。

「沈黙期」を知っていますか?

言語学の世界では、「サイレント・ピリオド(沈黙期)」というものがよく知られています。
これは、新しい言語に触れた子供が、話し始める前に一定期間「沈黙する」現象のこと。第二言語習得の研究で広く確認されており、正常な発達プロセスの一部です。
分かりやすく例えるなら、コップに水を注いでいる状態。コップが一杯になるまでは水はあふれない。でも、確実に溜まっている。そして、いつかコップの縁を超える日が来る。
沈黙期の典型的な特徴:

  • レッスン中に発話が減る
  • Yes/Noや単語でしか答えない
  • 先生の言っていることは理解しているように見える
  • 日本語では英語に関する話をする

3つ目がポイントです。「何を言っているか分かっているのに、答えられない」。これは、インプットは進んでいるがアウトプットの準備ができていないサイン。つまり、コップに水は溜まっているけど、まだ縁には届いていない。

沈黙期はどのくらい続くのか

個人差がありますが、2週間〜6ヶ月が一般的です。
当教室のデータでは、平均的な沈黙期は約3ヶ月。ただし、これは「完全に黙る期間」ではなく、「発話が少なくなる期間」です。少しずつ単語が増えていき、ある日突然、文で話し始めます。
実際にあった例をお話しします。
あるお子さん(4歳、男の子)は、入会から3ヶ月間、レッスン中ほとんど話しませんでした。先生の指示は理解している。ゲームにも参加する。でも、英語では話さない。
お母さんは不安でした。「毎日レッスンを受けているのに」「お金の無駄じゃないか」。でも、先生からの報告は毎回同じでした。「大丈夫。この子は聞いています。溜めています」。
4ヶ月目のある日、レッスン中に突然こう言いました。
「Teacher, I like this game! Can we play again?」
フルセンテンスでした。お母さんは画面の外で泣いていました。3ヶ月分のインプットが、一気にあふれた瞬間でした。

沈黙期に親がやるべきこと、やってはいけないこと

✅ やるべきこと

1. 「話さなくていいよ」と伝える
プレッシャーを取り除くことが最優先。「先生の話を聞いているだけでいいんだよ」と言ってあげてください。
2. レッスンを続ける
沈黙期にレッスンを辞めてしまうのが、最ももったいない。コップの水は確実に溜まっています。ここで辞めると、せっかく溜めた水がこぼれてしまいます。
3. 小さな変化を拾う
「今日はうなずきが多かった」「先生の質問にYesと言えた」。こういった小さな変化を、日記やメモに残してください。後から見返すと、確実に進歩しているのが分かります。

❌ やってはいけないこと

1. 「なんで話さないの?」と責める
子供にとっていちばんのプレッシャー。話したくないのではなく、まだ準備ができていないだけ。責めると、英語そのものが嫌いになるリスクがあります。
2. 他の子と比べる
「○○ちゃんはもう話してるよ」は禁句。子供によってコップの大きさが違います。大きなコップの子は、溜まるまでに時間がかかるけれど、あふれたときの量も多い。
3. レッスンを辞める
最もやってはいけないこと。沈黙期を乗り越えた子の多くが、その後急速に伸びます。辞めるのは、いちばん苦しい最後の坂の手前で引き返すようなものです。

沈黙期の長さと、ブレイクスルー後の伸び

興味深い研究データがあります。実は、沈黙期が長かった子ほど、話し始めた後の伸びが大きいという報告があります。
コップで例えるなら、大きなコップほど溜まるまでに時間がかかるけれど、あふれたときの水の量も多い。当教室でも同じ傾向が見られます。3ヶ月沈黙した子が、話し始めてから半年で英検5級に合格した例もあります。

沈黙期のサインを見分ける方法

「この沈黙は大丈夫な沈黙なのか」を見分けるチェックリストをお伝えします。
大丈夫な沈黙のサイン(成長中):

  • 先生の英語の指示を理解して行動している(Stand up, Sit down に反応する)
  • レッスン外で英語の単語をポロッと言うことがある
  • 英語の歌を口ずさんでいる
  • レッスンを嫌がらない(黙っていても、参加はしている)

注意が必要なサイン:

  • レッスン自体を嫌がる、泣く
  • 先生の指示にも反応しない(聞いていない様子)
  • 英語に触れること自体を拒否する

上のサインが見られる場合は、先生との相性や、レッスンの進め方を見直す必要があるかもしれません。沈黙期とは別の問題の可能性があるので、教室に相談してください。

今、黙っているお子さんのお母さんへ

お子さんの沈黙は、成長のサインです。「溜めている」最中なのです。
不安になる気持ちは、痛いほど分かります。お金を払って、毎日レッスンを受けさせて、それなのに子供は黙っている。「意味あるのかな」と思ってしまう。
でも、意味はあります。確実に。
子供の脳の中では、英語の回路が着実に作られています。ある日、その回路がつながって、言葉がほとばしる日が来ます。その日を信じて、今日もレッスンを続けてください。
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当教室では、英語教育への想いを共感していただける保護者様とお子様とのご縁を大切にしています。
「うちの子に合うかも」と感じていただけましたら、まずはお気軽にご連絡ください。
無料体験授業でお会いできることを楽しみにしています。

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