
2026-03-17
「英語を幼児期から始めると、日本語の発達に悪影響がありませんか?」
この質問は、お問い合わせの中で3番目に多い質問です。不安になる気持ちはよく分かります。「セミリンガル」という言葉を聞いて心配になった方もいるでしょう。
結論から言います。一般的な家庭での英語教育(1日15〜30分のレッスン)で、日本語の発達に悪影響が出ることはありません。
セミリンガルとは「どちらの言語も中途半端」な状態を指す言葉です。この概念が広まったことで、「早期英語教育は危険」というイメージが定着しました。
しかし、セミリンガルが問題になるのは非常に特殊なケースに限られます。
リスクが高いケース:
リスクがほぼゼロなケース:
つまり、「オンライン英会話を毎日20分受けている」程度の英語教育で、日本語に悪影響が出ることは、研究上考えにくいのです。
バイリンガルの子供は、日本語と英語の「合計語彙数」はモノリンガルと同等かそれ以上ですが、各言語の語彙数だけを見ると少なく見えることがあります。
例えば、モノリンガルの子が日本語で300語知っているとき、バイリンガルの子は日本語200語+英語150語=合計350語。日本語だけ見ると「遅れている」ように見えますが、総語彙数は上回っています。
複数の研究で、バイリンガル環境で育った子供は「実行機能」が高いことが示されています。注意力の切り替え、衝動の抑制、ワーキングメモリ。2つの言語を使い分ける経験が、脳のトレーニングになっているのです。
仮に一時的に日本語の語彙が少なく見えても、小学校に入学して日本語環境に長時間いるようになれば、急速に追いつきます。当教室でも「3歳で英語を始めたら日本語が遅れた」という報告は、10年間で一件もありません。
英語の絵本を読む時間を作るなら、日本語の絵本も必ず読む。「英語の本1冊+日本語の本2冊」くらいのバランスが理想的です。
「レッスンの時間は英語」「それ以外は日本語」と、言語の切り替えを明確にする。混ぜると混乱するのではなく、使い分けることで言語意識が高まります。
親が無理に英語で話す必要はありません。親の役割は日本語の発達を支えること。英語はプロの先生に任せてください。
1日20〜30分のオンライン英会話で日本語がおかしくなることは、まずありません。むしろ、2つの言語に触れることで脳が鍛えられ、日本語も含めた言語能力全体が向上する可能性があります。
安心して、英語教育を始めてください。
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