私の英語コンプレックスの原点|同じ母親として、子供に引き継ぎたくないと願う話

公開日: 2026-09-21
私の英語コンプレックスの原点

レストランで、英語のメニューを渡された瞬間。指先が止まって、隣の夫に「決めていいよ」と小さく言う。海外の映画で、字幕を読みながら「聞き取れないな」と自分に少しがっかりする。そして、わが子がレッスンで「I like apples.」と口にした夜——うれしいはずなのに、胸の奥で古い傷が、じわりとうずく。

思い出すのは、中学の英語の授業です。先生に当てられて教科書を音読したら、私の発音に、教室のどこかから笑い声が上がった。ほんの数秒のこと。でもその数秒は、それから長いあいだ、英語を口にするたびに私の喉の奥に居座り続けました。

もしあなたにも似た記憶があって、「子供にだけは同じ思いをさせたくない」と願いながら、その願いの強さに自分でも少し疲れているなら——今日はその話をさせてください。先に一つだけお伝えします。あなたの英語コンプレックスは、あなたの努力不足の証ではありません。誰かに笑われた記憶を、まじめに抱えてきた人の傷です。

笑われた日の私は、まだ教室の後ろの席に座っている

大人になっても、英語の場面でふっと出てくる「あの日の自分」がいます。目の前の英語ではなく、当時の教室の空気に反応して固まってしまう。頭では「もう誰も笑わない」とわかっているのに、体が先に縮こまるのです。

私自身、留学先のアメリカで、英語が話せずに部屋から出られなくなった時期があります。話しかけられるのが怖くて、買い物に行くのも夜を選んで、誰とも目を合わせずに帰ってくる。あの頃の私が抱えていたのも、英語力の不足というより「話したら笑われる」という予感でした。予感の出どころは、やっぱり中学の教室でした。

だから、わが子が英語を口にするたびに古傷がうずくのは、あなたが弱いからでも、過去にこだわりすぎているからでもありません。傷が深かった、ただそれだけのことです。そして、その傷を抱えたまま子供の英語と向き合っているあなたは、少なくとも、逃げてはいません。

親の英語コンプレックスは、子供に引き継がれるのか

「英語が苦手な親のもとで育つと、子供も苦手になるのでは」というご心配を、これまで何度もいただいてきました。私の答えは、半分いいえで、半分はいです。

いいえ、の部分。子供に受け継がれるのは、親の英語力ではありません。お母さんが英語を話せなくても、子供の英語は育ちます。英語ができないお母さんへ|安心してください、それは子供にマイナスじゃないという記事にも書きましたが、これは私が現場で何度も確かめてきたことです。

そして、はい、の部分。子供に伝わりやすいのは「英語への態度」です。お母さんが英語の場面でさっと目をそらす。「ママは無理、パパに聞いて」と言う。子供の発音を聞いて、一瞬だけ顔が曇る。言葉にしなくても、子供はその空気を吸い込みます。英語そのものより先に、「英語は、ママが怖がるもの」という感触が染み込んでいくのです。

ただ、ここに希望もあります。伝わるのが態度なら、変えられるのも態度だということです。英語を上手に話せるようになる必要はありません。「怖がっている自分」を、少しだけ子供の前で開いて見せるだけでいいのです。

今日からできる小さなこと——苦手な自分を、隠さない

一つめは、自分の失敗を、子供の前で笑ってしまうこと。レストランのメニューで固まったら、「ママ、今ちょっと固まったね。中学のとき笑われたのが、まだ残ってるんだ」と、そのまま言葉にしてみてください。「ママも英語、苦手だったんだよ。でも今は、あなたと一緒に楽しみたいなって思ってる」——完璧な発音より、この一言のほうが、子供の中に残ります。「苦手でも、楽しんでいい」という許可が、親の口から出るからです。

二つめは、子供に一つ教えてもらうこと。レッスンのあと、「今日習ったの、ママにも教えて」と頼んでみてください。子供が言った文を、少し下手なくらいの発音でまねしてみる。「え、もう一回言って? ママ、うまく言えない」と笑いながら。子供は、お母さんが「間違えながら英語を口にしている姿」を初めて見ることになります。それは、どんな教材よりも強い「間違えていい」の見本です。上手に言えなくていい。むしろ、少し照れながら言うくらいが、ちょうどいいのです。

どちらも、英語力は一切いりません。いるのは、傷のある自分を子供の前で少しだけ見せる勇気だけです。

あい子供英会話のレッスンは、親が英語を話せなくても成り立つように作っています。オンラインのマンツーマンで、先生が子供の言葉を待ち、完全な文で答えられるまで付き合います。親が横で訳したり、代わりに答えたりする必要はありません。レッスンの外では、日本人の教育プランナーが毎月、先生と一緒に進捗を分析して、ご家庭での関わり方を日本語でお伝えしています。英語が苦手なお母さんが、英語の外側から子供を支えられる形です。

中学の教室で笑われた日から、私はずいぶん遠くまで来ました。でも、あの日の私が完全にいなくなったわけではありません。今でもメニューの前で固まることがあります。それでも、子供の前で「ママも苦手だった」と笑って言えるようになった。それだけで、子供が英語を見る目は変わりました。

あなたの古傷は、消さなくていい。ただ、その傷を「子供に渡さないもの」から「子供と一緒に笑えるもの」に変えていくことは、今日からできます。苦手だった私たちだからこそ、子供の「怖い」がわかる。その目線を持ったまま、一緒に子供の英語を育てていきませんか。一人で抱えなくて大丈夫です。

本気で英語を伸ばしたい方へ

まずは無料で授業を体験する

【ご入会検討の方向け】
LINEで無料体験&ご相談🎁

\診断シート&言葉かけマニュアルを全員にプレゼント中!/

※当教室は「少人数制」で一人ひとりに全力で向き合っているため、無料体験・個別相談はご入会をご検討中の方のみお受けしております。情報収集目的のご連絡はご遠慮ください。