子供を連れてフィリピンへ渡り、先生と共同生活。150回のトライアルの先に待っていたもの【誕生秘話③】

公開日: 2026-04-29

2013年、娘は年少でした。独身時代にためていた貯蓄を握りしめて、娘を連れてフィリピンへ渡りました。

「お友達に慣れないよ」という保育園の先生の心配を横目に、「下の子が2歳になったら飛行機代が上がる。小学校に上がったら休めない。今しかない」と自分に言い聞かせながら。

150回のトライアルレッスン

現地では、先生候補の面接、教科書ライターとの打ち合わせを重ねながら、友人の子供たちに協力してもらいました。

「ああでもない、こうでもない」と繰り返したトライアルレッスンは、150回を超えました。

「一人ひとりの希望に合わせた、世界基準のプログラムを届けたい」——それが最初に掲げた理念でした。

「教科書なし」の限界

最初のスクールは完全オーダーメイドのレッスンでした。最初は「うちの子に合わせてもらっている」という特別感があったのですが、数か月後、こんな声が届き始めました。

「今、うちの子がどこをやっているのか、親から見えなくて不安です」
「うちの子、伸びていますか?」

価値観の違いという壁

フィリピンの先生との文化的な摩擦。お母さんの気持ちも分かる。先生の事情も分かる。その板挟みの中で、毎日毎日、私は泣いていました。

「こんなつもりじゃなかった。ただ、一生懸命やりたいだけなのに」

そして、ある日。先生から言われました。「私はロボットじゃない」

一緒に夢を持ってスタートしてくれた先生たちは、2年で去っていきました。

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