思春期までに子どもを自立させる育児
2023-11-13

2023-11-13

思春期までに子どもを自立させる育児

※この記事は過去に投稿された記事の再投稿になります。
(2023年11月にAmebaブログから当サイトにブログを移行しました) 

子どもを自立させることとは何でしょうか。

子どもの中学受験が終わりました。
私は母親にあり方について保護者目線で観察してまいりました。
中学受験は都心部などの地域を中心に受験者が多く、日本全国の地域に当てはまるのではないですが、母親の在り方について非常に分かりやすく、共感するところがあると思いますので、全員の保護者様に読んでいただきたいです。

私は実家は田舎の地域でしたので、周りには受験する子がおらず、全員同じ中学に進学し、中学受験は無縁に終わりました。

そして、ほとんど全員が同じ進学塾に通い、大体同じ高校に行くわけです。
大学こそバラバラでしたが、予備校もない地域でしたので、公立ですが学校で完結できる指導でした。
時代もあると思いますが、どこの市内の学校もそうで、保護者は学校任せでした。

今の地域に移り住み、地元の中学が娘の足で45分かかることを知りました。都会なので自転車は禁止です。
それならば、公共交通機関を使用して、通学時間が短くなる学校を探した方が負担が少ないのでは?と中学での受験を考えました。
塾に入ってみると、圧倒的な必要勉強量の多さと、中学の学習を超えた理解を求められることに

驚愕しました。これを淡々と終わらせられる子がいるのかと思うと当時信じられませんでしたが、
どのようなやり方をしていくのか分からず、いろんな情報を収集したところ、このような意見が多かった記憶があります。


管理は親の仕事である。親が本人のできないところを見つけ、教える。
勉強を教えれない親は、家庭教師を頼む。
では、塾の役目って何ということになりますが、塾は学校と一緒で集団で授業をするだけ。
塾任せにしてはだめだ、親が子供の状況を判断して舵を切らなければならない。

確かに、この形でやられている家庭も非常に多く、それでとても難しい学校に入っていく子もいます。

しかし、このやり方は、果たして私たちの育児に反していないでしょうか。

確かに大手塾は集団授業なので、細やかな対応は難しいでしょう。
親が手を出すときはあります。でも、それは子供自身が必要とした時です。

子育て中の親として、私たちが一貫してやるべきなのは子どもの自立を促すことです。
子どもの成績を親が手伝って一瞬(中学受験でいうと数年)上げることではありません。
これをすると、子どもの自立がどんどん遅れます。
子どもは親の所有物ではありません。自分でどう生きていくかを考え自分で切り開いていくのです。
 

私たち人間は痛みでしか物事を学べません。

親がいくら、「そんなことをしていたら人生だめになるよ」と、口で説明しても実際に痛みを経験していない子は理解できません。

失敗しないと悔しい思いを感じず、何も学べないのです。

受験に関しては、迷う気持ちも分かります。受験日という期限が決まっていて、
自立ができていない幼い我が子を目の当りにしたら、先回りして手を出したくなります。

少しでも協力したくなります。我が子が失敗して、暗い人生を歩んでいる姿が過りますから。

しかし、これは特別な時期の悩み事ではなくて、育児はもっと前から始まっているのです。

育児のやり方として、最初から自立を促してきていないのです。

例えば、親の意思で沢山の習い事をやらせてきて時間に追われた生活をし、日々滞りなく回せるように命令をたくさんしてきたり。
小さいころから子どもの意思を奪ってきました。ゆえに子どもが失敗した経験もなく、自ら考える力が育っていないのです。

その根底には「親の不安」がなかったでしょうか?

不安だから幼稚園時代は毎日沢山の習い事させる。そして、こんなにがんばっているからと、
いつか難関校に入ってくれたら、スポーツもここまでできたら、という思いも少なからず親の頭を過ります。

しかし、最後に勝っていくのは、なんでも馬力がある子です。自分の意思で考えて頑張れる子。
背中にエンジンを積んでいる子なんです。
親が押し上げた子も学校には中には混じっていますが、自分が何を改善するべきか気付けなければ、
学校や習い事でも成績下位で過ごして、思春期以降自己肯定感が育たない、親は形だけ満足かもしれませんが、
本人にとって辛い苦しい生活が待っています。


英語の学習の仕方で話にすると、
親の意思で小さいうちから沢山文法を暗記をさせて英検を受けたきた子は上の級で息切れして止まります。
英会話の方でお話をすると、ちゃんと答えられないことに気を揉み、子どもが大きくなったのに、
レッスンを監視しては横からアドバイスを入れる。単語の書き取りを毎日勉強をやりなさいと親が強制する。
これは思春期に揉めて止まります。
これら親の行動は、子どもの考える意思を止め、自発的にやりたい!という気持ちは育ちません。

これが私が子どもが楽しい!と思う感情を重視してくださいと言い続ける理由です。
子どもにとってはこれが最重要事項なんです。

その時にご近所の噂話で、他の子が良くできているという話も耳にして焦るかもしれません。
もっと暗記ものもやらせなくては!資格さえあれば自慢できるかも!と思ってしまうお気持ちも分かります。
私たち関係者は、資格があります。と言われても、英語力はお会いするまで信用していません。分かってますから。
今でなく、他の子とも比べず、数年後をみてください。

ピアノもそうです。

コンクールで賞に入るために親が練習中に叱り飛ばし、それで賞を取ってきた子は
高学年で、私もっとピアノやりたい!と目をキラキラ輝かして練習してきた子に突然抜かされます。


どちらも能力は本当は一緒なのかもしれません。

しかし、子どもの才能の目を潰しているのは、親の不安からだと気が付けば、

もう少しおおらかに、子どもの成長を見守れないでしょうか。

ダメな子どもを見守るというのは、とても怖いことです。
大変忍耐がいることだと思います。

しかし、成長しない子どもはいません。

親が教えることは、管理と励ましです。
できないところを教え、子どもを管理することではありません。
生活の管理です。日々の片づけの癖づけや規則正しい生活にするため時間の管理。

またお金の管理です。すべて自立して生活ができるようになるための準備です。

子どもが勉強ができないのは本人の問題ですが、子どもが自立できないのは親の問題です。
育児に不安や焦りが強いと、この問題の切り分けができなくなってしまう親もいます。


そして、子どもに「自分はできない」というネガティブな感情を親が持たせない、
肯定的な励まし。つまづいたら、叱ったり教えるのではなく、一緒に友達のようにやることが大事だと思います。

私たちの教室では早いうちから読めるようにし、
なるべく早いうちから1人でレッスンをできるように促しています。
なぜなら、前述のとおり、思春期で親が監視しているとストレスになって揉めるからです。

幼稚園から低学年は気分でレッスンが左右されますので、親が子どもの感情に捕らわれず
淡々と続けていくことが大事です。そしてまだ自己管理ができませんので、
親のサポートが必要な時期です。ここで勝手にやってと手を離すと放任育児になります。

小さい頃から毎日やってきた子は低学年時に1人でコミュニケーションが取れるようになる子も多いです。
親は一歩離れ、耳と目はまだ光らし、予復習の手伝いはいるでしょう。
 

早くから耳を鳴らし、読めるようにし、先生と英語でコミュニケーションが取れると、
高学年以降、レッスンをストレス解消の1つとしてコンスタントに続けていくことができます。
辞書の引き方も教えて自分でやるようにしてください。


そして中学生以降、忙しい時期に英語の学習に大変な思いをすることなく、のびのび英語力が育っていきます。

いつか留学のお話がきたら、学校の代表として自信をもって手を挙げてお友達と行ってください!

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