スクールを閉鎖した夜。眠れない1か月と、「待っています」という保護者の声【誕生秘話④】

公開日: 2026-04-30

先生が去りました。数十人の生徒を残したまま。

私は、1か月以上、眠ることができませんでした。

脳の奥がズキズキして、心もズキズキして、誰とも関わりたくない。怒りとも悲しみともつかない感情が、ずっと続いていました。

自分を責めた

信じてついてきてくれた生徒の気持ち。我慢させてしまっている娘たちの気持ち。土日も休まず仕事をしている夫の気持ち。

「私は、どれだけ人に迷惑をかければ気が済むんだろう」

そもそも私はふつうの主婦だった。人のためにと思ってやったことで、こんなに嫌な思いをするなら、無理してやらなくていい。本気でそう思いました。

1か月、解決策を考えて。なにもできなかったら、皆さんに頭を下げよう。そう腹をくくりました。

「待っています。いつまでも、待っています」

閉鎖をお知らせして数週間後、保護者の方が一人、また一人と、連絡をくださいました。

「オンライン英会話を探したけれど、いいところが見つかりませんでした。愛子さん、なんとか立て直してもらえませんか? 待ちます。いつまでも、待っています。お願いします」

その言葉を読んで、泣きました。頭を下げにきてくださったお母さんたちの顔しか、頭にありませんでした。

「笑い飛ばしてくれた」友人

8年来の友人、ジョイに「もうなんともならない、助けて」と連絡しました。彼女は友人のセスを連れてきてくれました。

「いいのよいいのよ!経験のある英会話教室はやりがいがあるわ。いいチャンスをありがとう!」

ジョイも言いました。「先生が燃え尽きたのは、正直わかる。でも、やり方を変えなきゃね」

閉鎖通知から、1か月と少し。スクールは復活しました。

最終話(第5話)へ

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